従業員の福利厚生として、法律相談サービスが注目されています。
近年、うつ病や心の病が原因で、休業や自殺等に追い込まれる方が非常に増えており、企業にとって「従業員のメンタルケア」は重要な課題となっています。
その対策として、心療内科医・産業医・カウンセラーとの提携を行っている企業は数多くありますが、あくまで精神面での支援であり、相手方との交渉が必要な法的トラブルのケースでは、残念ながら根本的な解決策とは言えません。
そこで注目されているのが、弁護士による従業員支援プログラム(EAP)です。
福利厚生を充実させるための、弁護士によるEAP。
EAPとは、「employee assistance program」の略で、従業員支援プログラムと訳されています。元々は心療内科やカウンセラーと連携したメンタルヘルスケアが中心となっていたものですが、近年は「弁護士によるEAP」が注目されています。
「弁護士によるEAP」とは、従業員向けの法律相談窓口を常設することにより、従業員の抱える様々な問題の解決の促進を図るものです。(参照:一般社団法人 弁護士EAP協会)
従業員の法的トラブルを解決することは、生産性の向上に。
従業員の法的トラブルを解決することは、生産性の向上に繋がります。
例えば、うつ病の原因として「家庭問題」「経済問題」「男女問題」等が挙げられますが、これらの問題は、法律相談を行うことで解決できるケースも非常に多いと言われています。
メンタルケアの一環として、従業員の法的トラブルを解決することは、従業員の休業や自殺等を未然に防ぐことに繋がります。それはつまり、従業員が仕事に集中することができ、生産性の向上に繋がります。
従業員の法的トラブル例
離婚トラブル | 配偶者の不倫が発覚し、離婚を決意するも 周りの意見を参考にするたびに話が拗れ、泥沼化に… ▽ ストレスで心身を病み、まともに働けなくなり、 ついには退職することに… |
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子どものいじめ | 学校で子どもがいじめに遭い、 精神的に追い詰められ、とうとう不登校に… ▽ 精神科での治療・通院を余儀なくされ、 その都度、同伴で会社を休むことに… |
交通事故 | 休日ドライブで、交通事故に遭い、 車いす生活に… ▽ 加害者や保険会社の対応があまりにひどく、 精神的にも病んでしまった… |
近隣トラブル | 隣の部屋からの音楽がうるさく、 睡眠障害や慢性頭痛が続き、うつ病に… ▽ 会社も休みがちになってしまい、 とうとう退職することに… |
悪徳商法被害 | 身に覚えのない教材等が届き、 代金の支払いを求める電話が 執拗にかかってくるようになった… ▽ 業務に全く集中できず、 大きなミスをしてしまった… |
SNS被害 | SNSにおいて事実無根の書き込みをされ、 そこから更に炎上騒ぎになってしまった… ▽ 精神的に追い込まれ、 心療内科に通院するも回復せず、 ついには退職することに… |
弁護士によるEAPサービス
弁護士によるEAPサービスは、企業が従業員に対する福利厚生などとして導入するものであり、例えば、導入企業の従業員・関係者であれば、職場外のプライベートな悩みについて、無料(ないし一般的な料金よりも低額)で弁護士の法的カウンセリングを受けられるというのが、代表的なサービスの一つです。
弁護士によるEAPサービスに少しでもご興味のある方や、詳しいことが知りたい方は、是非こちら(一般社団法人 弁護士EAP協会))をご確認ください。